今年度最後の試合、九州選手権大会決勝戦は日程の都合もあり、雨中での試合となりました。
試合は3点ビハインドの3回、キャプテンたかひろが四死球のランナー二人を返す【反撃ののろし】のタイムリーを放つと、この回一気に5点を取って逆転!
4回にもたいきの満塁の走者一掃のタイムリースリーベースなどで9-3とします。
しかし、やはりこの試合このままでは終わりませんでした。
時間切れ最終回裏、ここまで冷たい雨が降りしきる中、ぬかるんだ足下で90球を投げたとおるもさすがに疲れが見え始めます。
バントヒット、四死球、エラーなどで4点を許し9-7、なおも二死満塁まで攻められます。
ここで集まった内野陣にキャプテンが一人一人の胸を叩き、檄を飛ばします。
『落ち着け!大丈夫!自分たちの野球をやろう!絶対に勝つんだ!』
と言ったかどうかは知りませんが、そんなふうに見えました。
最後はナインの・・・いえ、チーム全員の想いがとおるの渾身のストレートに込められました。
見逃し三振でゲームセット。
本当におめでとう。そして、ありがとう。
最後までチームをしっかりまとめて引っ張ったキャプテンたかひろ。エースで四番という重責に負けることなく、最後までチームの柱としての責任を全うしたとおる。どんなときも冷静に投手陣をリードし、シャークスのホームベースを守り抜いた扇の要ともたか。その破壊力抜群の打撃でシャークスクリーンアップのトリを勤めたたいき。
卒業おめでとう。そして、ここからまた新しい旅立ちです。いつの日かまた、今度は一回りも二回りも大きくなった君たちに会えることを楽しみにしています。